川崎市中原区の課題や問題点を区民自ら考え調査・検討するほか、市民活動団体の支援・広報等実践活動を行っています。

by 中原区まちづくり推進委員会
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大震災の備え、人の輪から ―防災まちづくりフォーラムより

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2011年7月17日(日)、中原市民館での「第7回なかはらっぱ祭り」で、防災まちづくりフォーラム(主催 なかはら20年構想委員会・中原区役所)が行われました=写真。

【基調講演の内容から】

■ 「自分だけは大丈夫」という偏見を捨てよ!
 防災ってなんだろう? 「まずは“自分だけは大丈夫”だという偏見を捨てることです」と基調講演を行った財団法人市民防災研究所の岡島醇(あつし)さん。
 (中高年のアイドル、毒舌漫談で有名な)お笑いの綾小路きみまろさんに、タレントの黒柳徹子さんが聞いたそうです。「すいぶんひどいことをおっしゃっていますが、恨まれたりしないのですか?」「いいえ、あの人たちは自分のことだと思ってませんから」
 防災についても同じことが言えるのです。

■ 防災の基本は近所の付き合いから
 防災の基本は近隣の付き合い。「なさけは人のためにならず」「近隣を守ることは自分を守ること」「いざとなれば、好きな人から助けますよね」「嫌いな人は・・・ですよね」

■ 盲点! 電気のブレーカを落として避難を
 避難する時、電気のブレーカーを落としてください。一度、停電しても、スイッチが入ったとき、電気による火事が多いのです。

■ 防災教育が命をつなぐ
 「岩手県釜石市は今回の被災で死者、行方不明者が1,100人を超えたが、約3,000人いる小中学校は殆どが無事で避難した。同市では2004年から小中学生に津波の恐ろしさを教えてきた」。釜石東中学校は「ぼうさい甲子園2年連続(中学の部)受賞。(毎日新聞社「ぼうさい甲子園」全国の取組(2)優秀賞 参照

■ いずという時に向かって
1.家族の安否確認の訓練を:「災害用伝言ダイヤル 171」「災害用伝言板メール」「公衆電話」など複数の方法で。
2.自分の家にあるものを工夫:避難所には人が殺到し、生活の場がない。まずは家で頑張る。電気・ガス・水道が止まるのは当たり前。止まっても4~5日は過ごせる知恵と工夫が大切です。

【東日本大震災の現場から感じたこと ― 普段の付き合いが有事に連帯を生む ―】

d0241210_1132513.jpg 東日本大震災の現場に直接赴き、実際の体験から感じたことを、医師の眞川さんが語ってくれました。

 「避難所側の組織と避難者の協力度合で、避難場の居心地さが左右されていた」と感じたそうだ。
 そこで分かったことは、「顔の見える関係なら協力やニーズの集約が容易になる」こと。自治体、町内会、学校管理者の協力があってこそ、支援が円滑にできるというもの。「普段の付き合いが、有事に連携できる原動力」と強調した。

【消防所、警察の方々から ― 「いざという時すぐに助けに行くことはできません」】

 「私たちは少ない人数なのでいざ大震災の時、すぐに助けに行くことはできません。3日、4日は自分の力でなんとかしていただかなければなりません。超高層マンションでは1週間と考えて下さい」と消防署関係者。
 「私たちも治安を必ずしも保てるかどうか分かりません。東日本ではできたかもしれませんが、川崎では・・・」と厳して見方も警察署関係者は語ってくれました。

【追記】2011年9月4日付神奈川新聞社説『「釜石の奇跡」に学ぼう』から抜粋引用

■ 正常化の偏見
 防災学において、その心の動きは「正常の偏見」と呼ばれる。
 人間は自分の都合の悪い情報は過少評価し、都合のいい情報は過大評価する傾向にある。年間6千人が交通事故に遭うと聞いても、自分はその一人になるとはなかなか思えない。ところが、宝くじが6千人に当たるといわれると、途端に当たる気がしてくる。といった具合だ。
 だから大雨や津波の避難勧告が出されても、これまで川があふれたことは一度もないとか、防潮堤があるから大丈夫だ、などと理由をつけ、逃げないことを正当化しようとする。

■ 釜石の奇跡
 想定に縛られてはいけない。岩手県釜石市では、その逆説的な教えが子どもたちを救った。
 1300人以上が犠牲になった同市で、小中学生2926人のうち亡くなったのは5人。生存率99.8%という避難劇は「釜石の奇跡」と称される。
 揺れたらまず逃げる。逃げるべきだと分かっていても行動に移せない人の先陣を切る率先避難者になる。群馬大学院の片山敏孝教授の指導を受け、8年前から続けてきた防災教育の成果だった。
 隣接する釜石東中学校と鵜住居小学校では、校庭を走って横切る中学生の列に小学生が続いた。一度は指定の避難所場所に集まったが、遠くの波しぶきが立つのが見え、さらに高台を目指した。想定が絶対ではないことを理解していたからこ取れた行動だった。
 想定は一つのシナリオにすぎない。ハザードマップはリスクを周知するすには有効だが、逃げる足を縛る恐れがあることに留意しなければならない。

*今年2012年7月15日、「中原市民活動の集い なかはらっぱ祭り」の中で「第2回なかはら防災フォーラム 「首都直下地震! 今やるべきこと」を行う。

 中原市民館ホール 開場10時15分 10時~12時15分 

講演 「宮城県名取市閖水(ゆりあげ)地区からの報告と提言」 
     名取市教員委員会学務専門員 八森伸さん
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by nakahara-machi | 2012-07-14 00:28 |  もっと知ろう中原/防災・減災